“大金”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たいきん58.1%
おおがね22.6%
てえきん9.7%
だいきん6.5%
たいまい3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あれだ。おもしれえはだぜ。千のおせんをにして、若旦那から、二十五という大金をせしめやがったんだ」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
手足の動かぬを何にかせむ、歌妓にも売れざるを、塵塚に棄つべきが、目ざましき大金になるぞとて、北叟笑したりしのみ。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
青っをした大酒飲みの老いぼれ海員の——それも死んでる奴が怖えってって、そういう大金を見せて逃げるなんて分限紳士が、どこの世界にあるけえ?
が、あの、田圃大金仲店のかねだをがかりで歩行いたが、しかも當日發起人だとふからをかしい。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それはそれは。……この雛はちと大金のものゆえに、進上は申されぬ——お邪魔でなくばその玩弄品は。
夫人利生記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)