“大金”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たいきん56.3%
おおがね21.9%
だいきん9.4%
てえきん9.4%
たいまい3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あれだ。おもしれえはどくだぜ。千きちいもうとのおせんをえさにして、若旦那わかだんなから、二十五りょうという大金たいきんをせしめやがったんだ」
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
手足の動かぬを何にかせむ、歌妓うたひめにも売れざるを、塵塚ちりづかに棄つべきが、目ざましき大金おおがねになるぞとて、北叟笑ほくそえみしたりしのみ。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
が、あの、田圃たんぼ大金だいきん仲店なかみせのかねだをはしがかりで歩行あるいたひとが、しかも當日たうじつ發起人ほつきにんだとふからをかしい。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
青っつらをした大酒飲みの老いぼれ海員けえいんの——それも死んでる奴が怖えってって、そういう大金てえきんけつを見せて逃げるなんて分限紳士が、どこの世界にあるけえ?
それはそれは。……この雛はちと大金たいまいのものゆえに、進上は申されぬ——お邪魔でなくばその玩弄品おもちゃは。
夫人利生記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)