大金だいきん)” の例文
が、あの、田圃たんぼ大金だいきん仲店なかみせのかねだをはしがかりで歩行あるいたひとが、しかも當日たうじつ發起人ほつきにんだとふからをかしい。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「お酉さまの帰りといえば、だまってむかしは大金だいきんだったもんだがなァ」
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
御堂みどうの裏、田圃たんぼ大金だいきんの、とある数寄屋造すきやづくりの四畳半に、ぜんを並べて差向った折からで。……
妖術 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
で、大金だいきんへ入った時は、舟崎は大胆に、自分がからかさを持っていた。
妖術 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)