“たいまい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
玳瑁37.5%
大枚33.3%
瑇瑁25.0%
大金2.1%
太米2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
室子の家の商品の鼈甲は始め、玳瑁たいまいと呼ばれていた。徳川、天保の改革に幕府から厳しい奢侈しゃし禁止令が出て女の髪飾りにもいわゆる金銀玳瑁はご法度はっとであった。
(新字新仮名) / 岡本かの子(著)
ただし願わくはスラリと大枚たいまいな高慢税を出してたのしみたい。廷珸や正賓のような者に誰しも関係したくは思うまい。
骨董 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
や、何とも云へぬ名香みやうがうのかをり、身も心も消ゆるやうぢや。四方には華の瓔珞やうらく、金銀、錦の幡天蓋はたてんがい瑇瑁たいまいの障子、水晶のみす
南蛮寺門前 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
それはそれは。……この雛はちと大金たいまいのものゆえに、進上は申されぬ——お邪魔でなくばその玩弄品おもちゃは。
夫人利生記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
古い伊予の農書『清良記せいりょうき』七巻上に、太米たいまい(大唐米の一名)の八品を列挙し、その第七に唐穂生とうぼせいがある。要するにこの稲の伝来をつまびらかにするにあらざれば名義の知りがたきはもっともである。