“あがりおり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
昇降57.1%
上下28.6%
登降14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
烈しい夏の日は空から滑り落ちて來るやうな恐しい瓦屋根かはらやねの見上げる廣い軒に遮られて參詣の人の絶えず昇降あがりおりする階段の、丁度なかばほどまでさし込み
歓楽 (旧字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
干物ほしものは屋根でする、板葺いたぶき平屋造ひらやづくりで、お辻の家は、其真中そのまんなか、泉水のあるところから、二間梯子にけんばしごを懸けてあるので、悪戯いたずらをするなら小児こどもでも上下あがりおりは自由な位、干物に不思議はないが、待て
処方秘箋 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
旅館の門を出て右の小道を這入はいると、丸い石をならべた七、八級の石段がある。登降あがりおりはあまり便利でない。
磯部の若葉 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)