“あがりお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
上下66.7%
昇降33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
晴れ渡った空の下に、流れる水の輝き、堤の青草、その上につづく桜の花、種々さまざまの旗がひらめく大学の艇庫ていこ、そのへんから起る人々の叫び声、鉄砲のひびき渡船わたしぶねから上下あがりおりする花見の人の混雑。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
晴れ渡つた空の下に、流れる水の輝き、つゝみ青草あをくさ、その上につゞくさくらの花、種々さま/″\の旗がひらめく大学の艇庫ていこ、そのへんからおこる人々のさけび声、鉄砲のひゞき渡船わたしぶねから上下あがりおりする花見の人の混雑。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
われは二階なる南の六畳に机を置き北の八畳を客間、梯子段はしごだんのぞむ西向の三畳を寝間ねまさだめければ、幾度となき昇降あがりおりに疲れ果て両手にて痛む下腹したはら押へながらもいつしかうとうととまどろみぬ。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)