“艇庫”の読み方と例文
読み方割合
ていこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
残暑の夕日がひとしきり夏のさかりよりもはげしく、ひろびろした河面かわづら一帯に燃え立ち、殊更ことさらに大学の艇庫ていこ真白まっしろなペンキ塗の板目はめに反映していたが
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
言問こととい桟橋さんばしには、和船やボートが沢山ついているらしい。それがここから見ると、丁度大学の艇庫ていこに日を遮られて、ただごみごみした黒い一色になって動いている。
ひょっとこ (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
舟も艇庫ていこから出し、此の土地の巡査なども監督の為に出張して居る、最う大方着手する所だろう
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)