“下腹”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
したはら51.7%
したばら27.6%
したっぱら13.8%
したつぱら6.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よろづかぎ下腹したはらえて留守るす見渡みわたしの總長屋そうながや流石さすが錠前でうまへくだくもあらざりき
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
下腹したはらへうむとちかられるだ。雨露あめつゆしのぐなら、私等わしら小屋こやがけをしてしんぜる。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
機織女はたおりおんなは、びっくりしてまどうはずみに、おさで下腹したはらいて死んでしまいました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
成程なるほど八疊はちでふ轉寢うたゝねをすると、とろりとすると下腹したはらがチクリといたんだ。
くさびら (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
十分、相手にのしかからせた富田六段は、抱かれた足をモンクスの下腹したはらに当てがうとみるや、気合いするどく、
柔道と拳闘の転がり試合 (新字新仮名) / 富田常雄(著)
博士は、身ぶるいしながら、なべのお尻のように張り切ったる下腹したばらをおさえる。客は、そんなことにはおどろく様子もなく、
骨ぐみは小さくもありませんが、どうしたのか、ひどくやせほそって、下腹したばらの皮もだらりとしなびさがっています。
やどなし犬 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
といふ掛声がかゝる。成程乳房のだらりと垂れた工合から、下腹したばらのだらしなさ加減が、誰の眼にも子福者とは直ぐ判る。
そのは余り遅くまで話し込んだので、私もそこに泊り合せる事になつたが、さて寝衣ねまきを着替へようといふ時、私は氏が痩せた下腹したばらんだか得体のわからない物を捲きつけてゐるのを見つけた。
熱いつゆ下腹したばらへ、たらたらとみたところから、一睡ひとねむりして目が覚めると、きやきや痛み出して、やがて吐くやら、くだすやら、尾籠びろうなお話だが七顛八倒しちてんはっとう
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「それどころか、曳舟の推進機スクリューで、首のなくなった奴を、この眼で見てきたんだ。下腹したっぱらを一文字にやられてね、しかも、ったそいつが、左利きときてるんだ」
地虫 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
とたんに下腹したっぱら突張つッぱってぞッと身の毛、毛穴が残らずうろこに変って
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
わなわなと震える手で、畳をつかむように、うたいながら猪口ちょこを拾おうとする処、ものの本をまだ一枚とうたわぬさき、ピシリとそこへ高拍子を打込んだのが、下腹したっぱらへ響いて、ドン底から節が抜けたものらしい。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
橋板がまた、がッたりがッたりいって、次第に近づいて来る、鼠色の洋服で、ぼたんをはずして、胸を開けて、けばけばしゅう襟飾えりかざりを出した、でっぷり紳士で、胸が小さくッて、下腹したっぱらの方が図ぬけにはずんでふくれた、脚の短い、靴の大きな、帽子の高い、顔の長い、鼻の赤い、それは寒いからだ。
化鳥 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
下腹したつぱらほうぬけにはずんでふくれた、あしみぢかい、くつおほきな、帽子ばうしたか
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
此處こゝ整然きちんとしてこしけて、外套ぐわいたうそであはせて、ひと下腹したつぱら落着おちついたが、だらしもなくつゞけざまにかへつた。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)