“赤蟻”の読み方と例文
読み方割合
あかあり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女はもう泣く事にもいたのか、五月の冷々ひえびえとしたたたみの上にうつぶせになって、小さい赤蟻あかありを一ぴき一匹指で追っては殺していた。
魚の序文 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
冬なのに蛇トカゲの爬虫類はちゅうるいがうようよ這いまわり、毒蛾どくが、サソリ、赤蟻あかあり、種類も知れぬ毒虫が群れをなして兵の眠りまで苦しめる。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……なんと、兩足りやうあしから、下腹したばらけて、棕櫚しゆろのみが、うよ/\ぞろ/\……赤蟻あかありれつつくつてる……わたし立窘たちすくみました。
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)