“立窘”の読み方と例文
読み方割合
たちすく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……なんと、兩足りやうあしから、下腹したばらけて、棕櫚しゆろのみが、うよ/\ぞろ/\……赤蟻あかありれつつくつてる……わたし立窘たちすくみました。
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「両親も知りませんが、主人あるじひどい目に逢わせますのでございますよ。」としめ木にかけられた様に袖を絞って立窘たちすくむと
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
東西もわきまえぬこの荒野あれのとも存ずる空に、また、あの怪鳥けちょうの鳶の無気味さ。早や、既に立窘たちすくみにもなりましょうず処——令嬢おあねえさまお姿を見掛けましたわ。
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)