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立窘
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たちすく
ふりがな文庫
“
立窘
(
たちすく
)” の例文
……
何
(
なん
)
と、
其
(
そ
)
の
兩足
(
りやうあし
)
から、
下腹
(
したばら
)
へ
掛
(
か
)
けて、
棕櫚
(
しゆろ
)
の
毛
(
け
)
の
蚤
(
のみ
)
が、うよ/\ぞろ/\……
赤蟻
(
あかあり
)
の
列
(
れつ
)
を
造
(
つく
)
つてる……
私
(
わたし
)
は
立窘
(
たちすく
)
みました。
人魚の祠
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「両親も知りませんが、
主人
(
あるじ
)
は
酷
(
ひど
)
い目に逢わせますのでございますよ。」としめ木にかけられた様に袖を絞って
立窘
(
たちすく
)
むと
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
東西も
弁
(
わきま
)
えぬこの
荒野
(
あれの
)
とも存ずる空に、また、あの
怪鳥
(
けちょう
)
の鳶の無気味さ。早や、既に
立窘
(
たちすく
)
みにもなりましょうず処——
令嬢
(
おあねえさま
)
お姿を見掛けましたわ。
白金之絵図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その喜びを
告
(
もう
)
さんため、神棚に
燈火
(
みあかし
)
を点じようとして立った父が、そのまま色をかえて
立窘
(
たちすく
)
んだ。
霰ふる
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
其
(
そ
)
の
喜
(
よろこ
)
びを
告
(
まを
)
さむため、
神棚
(
かみだな
)
に
燈火
(
みあかし
)
を
點
(
てん
)
じようとして
立
(
た
)
つた
父
(
ちゝ
)
が、
其
(
そ
)
のまゝ
色
(
いろ
)
をかへて
立窘
(
たちすく
)
んだ。
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
時に
立窘
(
たちすく
)
みつゝ、
白鞘
(
しらさや
)
に思はず手を掛けて、以ての
外
(
ほか
)
かな、
怪異
(
けい
)
なるものどもの
挙動
(
ふるまい
)
を
屹
(
き
)
と
視
(
み
)
た夫人が、忘れたやうに、
柄
(
つか
)
をしなやかに袖に
捲
(
ま
)
いて、するりと帯に落して
印度更紗
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
時
(
とき
)
に
立窘
(
たちすく
)
みつゝ、
白鞘
(
しらさや
)
に
思
(
おも
)
はず
手
(
て
)
を
掛
(
か
)
けて、
以
(
もつ
)
ての
外
(
ほか
)
かな、
怪異
(
けい
)
なるものどもの
擧動
(
ふるまひ
)
を
屹
(
き
)
と
視
(
み
)
た
夫人
(
ふじん
)
が、
忘
(
わす
)
れたやうに、
柄
(
つか
)
をしなやかに
袖
(
そで
)
に
捲
(
ま
)
いて、するりと
帶
(
おび
)
に
落
(
おと
)
して
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
釘
(
くぎ
)
づけのようになって
立窘
(
たちすく
)
んだ客人の
背後
(
うしろ
)
から、背中を
摺
(
す
)
って、ずッと出たものがある。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
小刻みながら影が
映
(
さ
)
す、
衣
(
きぬ
)
の色香を一目見ると、じたじたとなって胴震いに
立窘
(
たちすく
)
むや否や、
狼狽
(
うろたえ
)
加減もよっぽどな、一度駆出したのを、面喰って逆戻りで、寄って来る清葉の前を
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
悚毛
(
おぞけ
)
を
震
(
ふる
)
つて
立窘
(
たちすく
)
むと
涼
(
すゞ
)
しさが
身
(
み
)
に
染
(
し
)
みて
気
(
き
)
が
着
(
つ
)
くと
山颪
(
やまおろし
)
よ。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
咄嗟
(
とっさ
)
の
間
(
かん
)
、散策子は
杖
(
ステッキ
)
をついて
立窘
(
たちすく
)
んだ。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
渠
(
かれ
)
は
身動
(
みうご
)
きもしないで
立窘
(
たちすく
)
んで
月夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
窘
漢検1級
部首:⽳
12画
“立”で始まる語句
立
立派
立退
立停
立場
立上
立出
立竦
立籠
立塞