“たちすく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
立竦73.3%
立窘12.8%
立縮9.3%
立辣3.5%
立悚1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれ立竦たちすくみになりてぶるぶると震えたるが、鮮血なまちたらたらと頬に流れつ、いだきたるお藤をどうと投落して、屏風びょうぶのごとく倒れたり。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「両親も知りませんが、主人あるじひどい目に逢わせますのでございますよ。」としめ木にかけられた様に袖を絞って立窘たちすくむと
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それは、何です、剣術の先生は足がふるえて立縮たちすくんだが、座頭の坊は琵琶びわ背負しょったなり四這よつんばいになって木曾のかけはしをすらすら渡り越したという、それと一般ひとつ
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
小次郎は白く乾いた唇をあけ、空洞のようになった眼を大きくみひらいたまま立辣たちすくんでいた。それは痴呆のような顔であった。
松風の門 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
人の声がしたので、はねあがるように身を起したお島の目に、松の枝葉を分けながら、山を降りて来る二人の姿がふと映った。お島は可恥はずかしさに体が慄然ぞっ立悚たちすくむようであった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)