“桟”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
さん83.8%
かけはし12.1%
かけ3.0%
ざん1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
キリリコロコロ、私はいつもこの雨戸のさんに御厄介になっているもので御座います。キリリコロコロ、私のうちはここで御座います。
キキリツツリ (新字新仮名) / 夢野久作海若藍平(著)
「一年に三、四人、多ければ十人も、思わぬ憂き目を見ることがある。無双の難所ゆえに、風雨にかけはしが朽ちても、修繕も思うにまかせぬのじゃ」
恩讐の彼方に (新字新仮名) / 菊池寛(著)
家は数十丈の絶壁にいと危くもかけづくりに装置しつらいて、旅客が欄にり深きに臨みて賞覧をほしいままにせんを待つものの如し。
知々夫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
と泥だらけの姿で這上るところを突飛ばすと仰向に倒れる、と構わずピタリと戸をてゝ、おろざんをして仕舞ったから、表ではお累がワッと泣き倒れまする。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)