“四這”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よつんば33.3%
よつばい25.0%
よつばひ16.7%
よつんばひ8.3%
よつば8.3%
よつんばい8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは、何です、剣術の先生は足がふるえて立縮たちすくんだが、座頭の坊は琵琶びわ背負しょったなり四這よつんばいになって木曾のかけはしをすらすら渡り越したという、それと一般ひとつ
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ム、くやしいか。人間ならくってかかんな、対手あいてになろう。犬、畜生、人非人ひとでなし四這よつばいになれ、尻尾をれ。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
草の中の赤児が、怪訝相けげんさうな顔をして、四這よつばひになつた儘私共を見た。女はビクとも動かぬ。
二筋の血 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
目も鼻も口もいつしよにして笑つたが、ばたりと雜巾を縁に落すと、四這よつんばひになつて、小田原蒲鉾の足をいそがしく動かしながら、するすると遠くへ行つてしまつた。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
じっと夫人を抱き起し、その腰の下へ四這よつばいに入る背に、夫人おのずから腰を掛けつ、なお倒れんとする手を、画家たすけ支う。
山吹 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
濁水だくすいがゴーゴーという音を立てて、隅田川すみだがわの方へ流込ながれこんでいる、致方しかたがないので、衣服きものすそを、思うさま絡上まくりあげて、何しろこの急流ゆえ、流されては一大事と、犬の様に四這よつんばいになって
今戸狐 (新字新仮名) / 小山内薫(著)