四這よつんばひ)” の例文
目も鼻も口もいつしよにして笑つたが、ばたりと雜巾を縁に落すと、四這よつんばひになつて、小田原蒲鉾の足をいそがしく動かしながら、するすると遠くへ行つてしまつた。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
騷々しくばたばたする上草履の音は、高々と端折上はしよりあげて太股もあらはに四這よつんばひになり、頭よりもお尻を高く持あげて眞一文字に廊下を蹴つて行く姿を、まざまざと想像させる。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)