“立辣”の読み方と例文
読み方割合
たちすく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
和尚はビックリして飛上った拍子に、線香を取落したまま立辣たちすくんだ。その線香を拾い上げて遣りながら良助はニヤニヤと笑った。
小次郎は白く乾いた唇をあけ、空洞のようになった眼を大きくみひらいたまま立辣たちすくんでいた。それは痴呆のような顔であった。
松風の門 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
コンナ半間な服装で、こうした処へ飛び込んで来て、棒のように立辣たちすくんでいる私自身が情なくて、腹立たしくなって来たのだ。
少女地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)