立縮たちすく)” の例文
其のうちに長き夜の白々しろ/″\と明渡りまして、身体はがっかり腹は減る、如何いかゞせばやとぼんやり立縮たちすくんで居りましたが、思い直してふもとの方へくだりました。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それは、何です、剣術の先生は足がふるえて立縮たちすくんだが、座頭の坊は琵琶びわ背負しょったなり四這よつんばいになって木曾のかけはしをすらすら渡り越したという、それと一般ひとつ
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
母から反対あべこべに怒鳴つけられたら、どうしようなど思うと、母の剣幕が目先に浮んで来て、足はおのず立縮たちすくむ。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
東野南次はハッと立縮たちすくみました。自分の心——悪魔的な真っ黒な心を幽里子の澄み切った心の鏡に映されたような気がして、いてもたってもいられない心持になったのです。
鋭い眼でじろりと睨まれて、気の弱いお清は思わず立縮たちすくんだ。其間そのまにお杉は出て行く。お葉も後からいて行った。正午に近い冬の日は明るく晴れて、蒼い空には黒い鳥の一群ひとむれが飛んで渡った。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
私は少時しばらくそこに立縮たちすくんでいました。
流転 (新字新仮名) / 山下利三郎(著)
不意に燐寸の火に出逢って、敵は例の如く立縮たちすくんでしまった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
相手はあまりの事に立縮たちすくんで、口もきけない様子です。
胴震いで、立縮たちすく
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
霎時しばらくそこに立縮たちすくんでしまった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)