“山颪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やまおろし88.9%
やまおろ7.4%
ヤマオロシ3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
枕を削る山颪(やまおろし)は、激しく板戸(いたど)を挫(ひし)ぐばかり、髪を蓬(おどろ)に、藍色(あいいろ)の面(めん)が、斧(おの)を取つて襲ふかともの凄(すご)い。……心細さは鼠(ねずみ)も鳴かぬ。
貴婦人 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
四方(しほう)が山(やま)に囲(かこ)まれた甲府(こうふ)の町のことですから、九月になるともう山颪(やまおろ)しの秋風が立ち、大きなテントの屋根は、ばさりばさりと風にあおられていました。
曲馬団の「トッテンカン」 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
山颪(ヤマオロシ)に吹き暴(サラ)されて、荒草深い山裾(ヤマスソ)の斜面に、万法蔵院(マンホフザウヰン)の細々とした御灯(ミアカシ)の、煽(アフ)られて居たのに目馴れた人たちは、この幸福な転変(テンペン)に、目を睜(ミハ)つて居るだらう。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)