“やまおろし”の漢字の書き方と例文
カタカナ:ヤマオロシ
語句割合
山颪100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
戸一重外とひとへそとには、山颪やまおろしの絶えずおどろおどろと吹廻ふきめぐりて、早瀬の波の高鳴たかなりは、真に放鬼の名をもおもふばかり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
しかし、そこまでを見とどけたのは、先駆の物見隊だけで、尊氏の本隊は、なお地蔵堂のあたりにとどまり、吹きすさぶ風花かざばなまじりの山颪やまおろしの下にその晩は夜営していた。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
秩父ちゝぶの雪の山颪やまおろし、身を切るばかりにして、戸々こゝに燃ゆる夕食ゆふげ火影ほかげのみぞ、慕はるゝ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)