“戸々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ここ62.5%
こゝ37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今日ではこのアアチの下をば無用の空地(くうち)にして置くだけの余裕がなくって、戸々(ここ)勝手(かって)にこれを改造しあるいは破壊してしまった。
銀座 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
なにしろ戸々(ここ)で思い思いに掃き立てるのであるから、その都度(つど)に近所となりの迷惑は思いやられるが、お互いのことと諦(あきら)めて別に苦情もなかったらしい。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
金銀(きんぎん)珠玉(しゆぎよく)巧(たくみ)を極(きは)め、喬木(けうぼく)高樓(かうろう)は家々(かゝ)に築(きづ)き、花林曲池(くわりんきよくち)は戸々(こゝ)に穿(うが)つ。さるほどに桃李(たうり)夏(なつ)緑(みどり)にして竹柏(ちくはく)冬(ふゆ)青(あを)く、霧(きり)芳(かんば)しく風(かぜ)薫(かを)る。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
あの日(ひ)の出(い)づる邊(へん)、我(わが)故國(ここく)では今頃(いまごろ)は定(さだ)めて、都大路(みやこおほぢ)の繁華(はんくわ)なる處(ところ)より、深山(みやま)の奧(をく)の杣(そま)の伏屋(ふせや)に到(いた)るまで、家々(いへ/\)戸々(こゝ)に日(ひ)の丸(まる)の國旗(こくき)を飜(ひるがへ)して、御國(みくに)の榮(さかえ)を祝(いわ)つて居(を)る事(こと)であらう。