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國旗
あの
日の
出づる
邊、
我故國では
今頃は
定めて、
都大路の
繁華なる
處より、
深山の
奧の
杣の
伏屋に
到るまで、
家々戸々に
日の
丸の
國旗を
飜して、
御國の
榮を
祝つて
居る
事であらう。
些かにても
國家の
支配權が
完全に
及んで
居らぬと
見るときは
最早國際法の
原則も
何もあつたもので
無い、
知つても
知らぬ
顏に、
先占の
人が
立てたる
旗をば
押倒して、
自國の
國旗を
飜し