トップ
>
戸々
>
ここ
ふりがな文庫
“
戸々
(
ここ
)” の例文
今日ではこのアアチの下をば無用の
空地
(
くうち
)
にして置くだけの余裕がなくって、
戸々
(
ここ
)
勝手
(
かって
)
にこれを改造しあるいは破壊してしまった。
銀座
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
なにしろ
戸々
(
ここ
)
で思い思いに掃き立てるのであるから、その
都度
(
つど
)
に近所となりの迷惑は思いやられるが、お互いのことと
諦
(
あきら
)
めて別に苦情もなかったらしい。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
今豊臣の
政
(
まつりごと
)
久しからずとも、
万民
(
ばんみん
)
一五三
和
(
にぎ
)
ははしく、
戸々
(
ここ
)
に
一五四
千秋楽を
唱
(
うた
)
はん事ちかきにあり。君が
望
(
のぞみ
)
にまかすべしとて八字の句を
諷
(
うた
)
ふ。そのことばにいはく
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
戸々
(
ここ
)
に立ち働いている黒い影は地獄の兵卒のごとく、——戸々の店さきに一様に黒く並んでるかな物、荒物、野菜などは鬼の持ち物、喰い物のごとく、——僕はいつの間に墓場
耽溺
(新字新仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
ゆったりとおちついたうちにも、
村内
(
そんない
)
戸々
(
ここ
)
のけはいは、おのがじしものせわしきありさまに見える。あす二十二日がこの村の
鎮守祭礼
(
ちんじゅさいれい
)
の日で、
今夕
(
こんゆう
)
はその
宵祭
(
よいまつ
)
りであるからであろう。
告げ人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
戸
常用漢字
小2
部首:⼾
4画
々
3画
“戸”で始まる語句
戸外
戸
戸棚
戸口
戸惑
戸障子
戸締
戸袋
戸前
戸納