“喬木”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょうぼく82.3%
けうぼく6.5%
たかきき3.2%
たかぎ3.2%
きようぼく1.6%
おほき1.6%
キョウボク1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
植物として私の最も好む山百合、豌豆えんどうの花、白樺、石楠花しゃくなげのほかに、私は落葉松という一つの喬木きょうぼくを、この時より加えることにした。
白峰の麓 (新字新仮名) / 大下藤次郎(著)
金銀きんぎん珠玉しゆぎよくたくみきはめ、喬木けうぼく高樓かうろう家々かゝきづき、花林曲池くわりんきよくち戸々こゝ穿うがつ。さるほどに桃李たうりなつみどりにして竹柏ちくはくふゆあをく、きりかんばしくかぜかをる。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
○天保三年辰四月、我がすむ塩沢の中町なかまちに鍵屋某が家のほとりに喬木たかききあり。此からすをむすび、ひな梢々やゝかしらをいだすころ、巣のうちに白きかしらの鳥を見る。
ひむがしに群れてかがよふしろき花ほほ喬木たかぎぞ木立してけれ
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
このまつすぎのようにたけたかくなり、かたちおほきくなる樹木じゆもくを『喬木きようぼく』といひ、つゝじやぼけのようにかたちちひさく、機状きじようしげを『灌木かんぼく』とびます。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
見かへれば喬木おほきのしげみ
秋の一夕 (新字旧仮名) / 末吉安持(著)
師匠ししょうさまがつらつら亀卜きぼく卦面かめんを案じまするに、すなわち、——富岳フガク鳳雛ホウスウマレ、五狂風キョウフウショウジ、喬木キョウボクアクツミイダイテライカル——とござりましたそうです
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)