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たかきき
○天保三年辰四月、我が
住塩沢の
中町に鍵屋某が家のほとりに
喬木あり。此
樹に
烏巣をむすび、
雛梢々頭をいだすころ、巣のうちに白き
頭の鳥を見る。
○天保三年辰四月、我が
住塩沢の
中町に鍵屋某が家のほとりに
喬木あり。此
樹に
烏巣をむすび、
雛梢々頭をいだすころ、巣のうちに白き
頭の鳥を見る。
山々の
喬木も春二月のころは雪に
埋りたるが
梢の雪は
稍消て
遠目にも見ゆる也。此時
薪を
伐に
易ければ
農人等おの/\
輴を
拖て山に入る、或はそりをば
麓に
置もあり。
山々の
喬木も春二月のころは雪に
埋りたるが
梢の雪は
稍消て
遠目にも見ゆる也。此時
薪を
伐に
易ければ
農人等おの/\
輴を
拖て山に入る、或はそりをば
麓に
置もあり。