“きょうぼく”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:キョウボク
語句割合
喬木96.2%
梟木3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大きくはないが喬木きょうぼくが立ちめて叢林そうりんを為した処もある。そしてその地には少しも人工が加わっていない。全く自然のままである。
春琴の眼疾というのは何であったか明かでなく伝にもこれ以上の記載きさいがないが後に検校が人に語ってまことに喬木きょうぼくは風にねたまれるとやら
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
骨ヶ原の刑場に近づくと、街道に面した梟木きょうぼくの上に、刑死して間もないような老婆の首がかけられていた。
蘭学事始 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
重ね重ねの悪業を重ねた汝じゃから、有司の手によって身を梟木きょうぼくに晒され、現在の報いを自ら受くるのも一法じゃが、それでは未来永劫、焦熱地獄の苦艱くげんを受けておらねばならぬぞよ。
恩讐の彼方に (新字新仮名) / 菊池寛(著)