三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
日和下駄:一名 東京散策記 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
野草雑記・野鳥雑記:02 野鳥雑記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
イエス伝:マルコ伝による (新字新仮名) / 矢内原忠雄(著)
幕末維新懐古談:73 栃の木で老猿を彫ったはなし (新字新仮名) / 高村光雲(著)
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
疑いなくこのたびの戦争に依って日本が世界的強国となったことは、この一事を以て証拠立てることが出来る。これで永久の平和が来るかといえばそうでない。喬木烈風多し。
たまに、喬木があっても枯れていて、わずか数発の弾でぼろりと倒れてしまうのである。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
烏の群が空低く鳶に追われているその下に、石垣の端近く、羽毛のような葉をした喬木に黄色い小さな花が雨に打たれて今を盛りと咲き誇っているのが、射るように釘抜藤吉の眼に映った。
釘抜藤吉捕物覚書:02 梅雨に咲く花 (新字新仮名) / 林不忘(著)
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
日和下駄:一名 東京散策記 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
喬木の梢を風が渡るのが見える。道はうねりながら林の奥に消えていた。此処からは樹群がまばらで木々の長い影が地に落ちていた。疲労が快よい倦怠感に変って行くのがはっきり感じられた。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)