“君寵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くんちょう84.6%
くんちよう15.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
第三者が見れば君寵くんちょうに変わりはないと見えることもその人自身にとっては些細ささいな差が生じるだけでも恨めしくなるものらしいですよ。
源氏物語:46 竹河 (新字新仮名) / 紫式部(著)
喬木きょうぼく風にあたる。何しろ、御勲功の赫々かっかくたるほど、人のっかみもしかたがあるまい。わけて特に、君寵くんちょう義貞に厚しともあれば……」
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
楊家やうかむすめ君寵くんちようをうけてと長恨歌ちようごんか引出ひきいだすまでもなく、むすめ何處いづこにも貴重きちようがらるゝころなれど、このあたりの裏屋うらやより赫奕姫かくやひめうまるゝことそのれいおほし、築地つきぢ某屋それやいまうつして御前ごぜんさまがた御相手をんあいて
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
楊家やうかの娘君寵くんちようをうけてと長恨歌ちようごんか引出ひきいだすまでもなく、娘の子は何処いづこにも貴重がらるる頃なれど、このあたりの裏屋より赫奕姫かくやひめの生るる事その例多し、築地つきぢ某屋それやに今は根を移して御前さま方のおん相手
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)