“君香”の読み方と例文
読み方割合
きみか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下谷したやのお化新道ばけしんみち君香きみかといって居りました。旦那の御屋敷へ御けいこに上って御酒をいただいた帰りなんぞに逢引をした事が御在ました。
あぢさゐ (新字新仮名) / 永井荷風(著)
唇の右下にある大きな黒子が、女の顔にあやしい色気を附与している。金五郎は、たしか、この女の名は君香きみかというのだったと、昨夜の記憶を呼びおこした。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
しかしそのとたん、突然ふすまがあき、いつにもまして絢爛けんらんな装いをした君香きみかがはいって来るがいなや