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君香
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きみか
ふりがな文庫
“
君香
(
きみか
)” の例文
下谷
(
したや
)
のお
化新道
(
ばけしんみち
)
で
君香
(
きみか
)
といって居りました。旦那の御屋敷へ御けいこに上って御酒をいただいた帰りなんぞに逢引をした事が御在ました。
あぢさゐ
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
唇の右下にある大きな黒子が、女の顔に
妖
(
あや
)
しい色気を附与している。金五郎は、たしか、この女の名は
君香
(
きみか
)
というのだったと、昨夜の記憶を呼びおこした。
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
しかしそのとたん、突然
襖
(
ふすま
)
があき、いつにもまして
絢爛
(
けんらん
)
な装いをした
君香
(
きみか
)
がはいって来るがいなや
青銅の基督:――一名南蛮鋳物師の死――
(新字新仮名)
/
長与善郎
(著)
自分のところに渋皮の
剥
(
む
)
けた貰いっ子をしましてね、それが
君香
(
きみか
)
といって後に
舞妓
(
まいこ
)
で鳴らしました、そいつを九条家の島田左近様に差上げまして、それが縁で島田様に取入り、そのお手先をつとめて
大菩薩峠:40 山科の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「
君香
(
きみか
)
さん、さ、行こ。阿呆らしい。こんなわからず屋、相手にしたって、仕様あらへん」
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
▼ もっと見る
彼がその女、——名は
君香
(
きみか
)
といった——にあったのは昨夜が二度目であった。最初彼女がオランダ屋敷へおもむく列の中にいたのをちらと通りで見た時、彼は実に撃たれたように驚いたのであった。
青銅の基督:――一名南蛮鋳物師の死――
(新字新仮名)
/
長与善郎
(著)
君香
(
きみか
)
の手紙を読み終えるまで、青くなったり、赤くなったり、眼を白黒させたり、息を蒸気のように吹きだしたり、肩を大波打たせたり、幾度か、眼まいをおぼえて倒れそうになったりした。
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
君香
(
きみか
)
のことも忘れた。
青銅の基督:――一名南蛮鋳物師の死――
(新字新仮名)
/
長与善郎
(著)
君
常用漢字
小3
部首:⼝
7画
香
常用漢字
小4
部首:⾹
9画
“君”で始まる語句
君
君子
君寵
君達
君等
君臨
君側
君美
君子人
君々