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『あぢさゐ』
ふりがな文庫
『
あぢさゐ
(
あぢさい
)
』
駒込辺を散策の道すがら、ふと立寄った或寺の門内で思いがけない人に出逢った。まだ鶴喜太夫が達者で寄席へも出ていた時分だから、二十年ぢかくにもなろう。その頃折々家へも出入をした鶴沢宗吉という三味線ひきである。 「めずらしい処で逢うものだ。変りが …
著者
永井荷風
初出
「中央公論 第四十六年第三号」1931(昭和6)年3月1日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約23分(500文字/分)
朗読目安時間
約38分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
食
(
くわ
)
分
(
わけ
)
尋
(
たずね
)
公然
(
おおびら
)
切破
(
せっぱ
)
抱
(
かかえ
)
納
(
おさま
)
語
(
がたり
)
先
(
せん
)
前
(
ぜん
)
却
(
かえっ
)
向
(
むこう
)
婆
(
ばばあ
)
尼
(
あまっ
)
悪
(
あ
)
憂
(
うれい
)
此方
(
こっち
)
蔵
(
くら
)
覗
(
ねら
)
軒
(
げん
)
一先
(
ひとまず
)
一層
(
いっそ
)
仕
(
し
)
俯向
(
うつむき
)
先
(
さき
)
去
(
い
)
少
(
すくな
)
度数
(
かず
)
弥増
(
いやまさ
)
忽
(
たちまち
)
打解
(
うちとけ
)
捜
(
さぐ
)
明日
(
あした
)
淫奔
(
いたずら
)
灯
(
あかり
)
燈火
(
あかり
)
穏
(
おだやか
)
突返
(
つっかえ
)
節
(
せつ
)
縫
(
ぬい
)
翌日
(
あくるひ
)
翌朝
(
あくるあさ
)
考
(
かんがえ
)
茫然
(
ぼんやり
)
行過
(
ゆきすぎ
)
詫
(
わび
)
間違
(
まちがい
)
響渡
(
ひびきわた
)
顕
(
あらわ
)
〆蔵
(
しめぞう
)
一月
(
ひとつき
)
一突
(
ひとつき
)
上玉
(
じょうだま
)
下谷
(
したや
)
中
(
うち
)
丸抱
(
まるがかえ
)
丸次
(
まるじ
)
事
(
こと
)
二十
(
はたち
)
二月
(
ふたつき
)
人殺
(
ひとごろし
)
体好
(
ていよ
)
余所
(
よそ
)
儘
(
まま
)
先刻
(
さっき
)
兎
(
と
)
兜町
(
かぶとちょう
)
内々
(
ないない
)
内所
(
ないしょ
)
内輪
(
うちわ
)
却
(
かえ
)
収入
(
みいり
)
口惜
(
くや
)
口説
(
くど
)
君香
(
きみか
)
呼戻
(
よびもど
)
呼留
(
よびと
)
啣
(
くわ
)
喰物
(
くいもの
)
嚊
(
かかあ
)
地体
(
じたい
)
埋堀
(
うめぼり
)
外
(
ほか
)
太棹
(
ふとざお
)
寝衣
(
ねまき
)
小園
(
こその
)
小色
(
こいろ
)
尤
(
もっと
)
幸
(
さいわい
)
張金
(
はりがね
)
後
(
あと
)
御亭
(
ごてい
)
御在
(
ござい
)
心持
(
こころもち
)
志
(
こころざし
)
忽
(
たちま
)
悪体
(
あくたい
)
憚
(
はばか
)
或
(
ある
)
或日
(
あるひ
)