“響渡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひゞきわた66.7%
ひびきわた33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
獅子しゝ友呼ともよび!。』と一名いちめい水兵すいへいさゝやいた。成程なるほど遠雷えんらいごと叫聲さけびごゑ野山のやま響渡ひゞきわたると、たちま其處そこもりからも、彼處かしこ岩陰いはかげからも三頭さんとう五頭ごとう猛獸まうじうぐんをなしてあらはれてた。
殺氣さつき朦々もう/\としててんおほへば、湯船ゆぶねまたゝに、湯玉ゆだまばして、揚場あがりばまで響渡ひゞきわたる。
銭湯 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
どうやら気味わるく、次第に高まる泣声は河水に響渡ひびきわたるような気もしてくるので、始の威勢はどこへやら、此方からあべこべに
あぢさゐ (新字新仮名) / 永井荷風(著)