“体好”の読み方と例文
読み方割合
ていよ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新内がたりの〆蔵との馴れそめを打明け、あの人はお酒がよくないし、手慰てなぐさみもすきだし、万一の事でもあると困るから、体好ていよく切れたい。
あぢさゐ (新字新仮名) / 永井荷風(著)
罪人が解りたらばずほッと安心すべきところなるに目科はは無くて痛く失望の色を現わし体好ていよく紛らさんため例の嚊煙草の箱を
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
来るたびに何のかのと申しますのを、体好ていよことわるんで御座いますけれど、もううるさく来ちや、一頻ひとつきりなんぞは毎日揚詰あげづめに為れるんで、私はふつふつ不好いやなんで御座います。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)