“憥”の読み方と例文
読み方割合
うるさ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるひはもさうかもないでは御座いませんか! さも無ければ、私何も貴方にうるさがられる訳は御座いませんさ、貴方も私をうるさいと思召すのが、現に何よりの証拠で。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
来るたびに何のかのと申しますのを、体好ていよことわるんで御座いますけれど、もううるさく来ちや、一頻ひとつきりなんぞは毎日揚詰あげづめに為れるんで、私はふつふつ不好いやなんで御座います。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
来りや不好いやな顔を為て遣るのに、それさへ解らずに、もううるさく附けつ廻しつして、了局しまひには人の恋中の邪魔を為やがるとは、那奴もく能くの芸無猿げいなしざるに出来てゐるんだ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)