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憥
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うるさ
ふりがな文庫
“
憥
(
うるさ
)” の例文
或
(
あるひ
)
はもさうかもないでは御座いませんか! さも無ければ、私何も貴方に
憥
(
うるさ
)
がられる訳は御座いませんさ、貴方も私を
憥
(
うるさ
)
いと思召すのが、現に何よりの証拠で。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
来る
度
(
たび
)
に何のかのと申しますのを、
体好
(
ていよ
)
く
辞
(
ことわ
)
るんで御座いますけれど、もう
憥
(
うるさ
)
く来ちや、
一頻
(
ひとつきり
)
なんぞは毎日
揚詰
(
あげづめ
)
に為れるんで、私はふつふつ
不好
(
いや
)
なんで御座います。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
来りや
不好
(
いや
)
な顔を為て遣るのに、それさへ解らずに、もう
憥
(
うるさ
)
く附けつ廻しつして、
了局
(
しまひ
)
には人の恋中の邪魔を為やがるとは、那奴も
能
(
よ
)
く能くの
芸無猿
(
げいなしざる
)
に出来てゐるんだ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
憥
部首:⼼
16画