“突返”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つきかえ37.5%
つっかえ25.0%
つゝかへ12.5%
つきかへ12.5%
つっけえ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
少し学者風でその表書うわがきに何々様下執事かしつじと書いてやったらおおいしかられ、下執事とは何の事だ、御取次衆おとりつぎしゅうしたためて来いといって、手紙を突返つきかえして来た。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
雖然けれどもつぼね立停たちどまると、刀とともに奥の方へ突返つっかえらうとしたから、其処そこで、うちぎそでを掛けて、くせものの手を取つた。それが刀を持たぬ方の手なのである。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
昨夜ゆふべつてつた彫像てうざうのまゝ突返つゝかへされて、のめ/\とかついでかへつたんです。しか片腕かたうでもぎつてある、あのさいたせたが。……あゝ、わたし五躰ごたいしびれる。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
まるで取替とりかへるあたひがないとへばそれまでだ、——あゝ、それがために、旧通もとどほりおうらかくして、木像もくざう突返つきかへしたのか。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あんでも父っちゃんに買って貰っちゃ、呉れるちゅう金え、突返つっけえすほどのお大尽でえじんたあ知んねえで、我が食うもんもはあ食わねえようにして、かせえでたんなあ、さぞええざまだったべえて
禰宜様宮田 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)