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袿
ふりがな文庫
“袿”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
うちぎ
70.3%
うちかけ
10.8%
うちき
8.1%
かけ
5.4%
うちぎしわ
2.7%
しかけ
2.7%
▼ 他 3 件を表示
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うちぎ
(逆引き)
炎に似た夢は、袈裟の
睫毛
(
まつげ
)
をふさがせ、閉じたる
唇
(
くち
)
を、舌もてあけ、
袿
(
うちぎ
)
のみだれから白い
脛
(
はぎ
)
や、あらわな
乳
(
ち
)
のふくらみを見たりする。
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
袿(うちぎ)の例文をもっと
(26作品)
見る
うちかけ
(逆引き)
勿論土地の売れっ
妓
(
こ
)
たちは
総縫
(
そうぬい
)
の振袖や、
袿
(
うちかけ
)
を着た、腰元や奥女中に、他の土地の盛り場の
妓
(
おんな
)
たちと交っていたので、その通行のおりには大変な人気であった。
一世お鯉
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
袿(うちかけ)の例文をもっと
(4作品)
見る
うちき
(逆引き)
女は、几帳の上からやにわにいちばん大きなノミを取ると、人形の頭に突き立て、
袿
(
うちき
)
の袖を振って
根
(
こん
)
かぎりの力でそれを打った。
菊
(新字新仮名)
/
山川方夫
(著)
袿(うちき)の例文をもっと
(3作品)
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▼ すべて表示
かけ
(逆引き)
「お
袿
(
かけ
)
は召ていないが、お振袖で、
曙染
(
あけぼのぞめ
)
で、それはそれは奇麗ですよ、お前さんに見せたいね。ほんと! 桜の花よりものいう花がきれいさ。」
旧聞日本橋:12 チンコッきり
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
袿(かけ)の例文をもっと
(2作品)
見る
うちぎしわ
(逆引き)
ことしの正月は
袿
(
うちぎしわ
)
をつけた筒井は、もう土地がかり官人の家の仕えの女であるよりも、娘子を見るような品の高いものであった。
津の国人
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
袿(うちぎしわ)の例文をもっと
(1作品)
見る
しかけ
(逆引き)
花魁
(
おいらん
)
の
袿
(
しかけ
)
にも客の小袖にも。新流行の奔放な色と模様とがあつた。
店清掻
(
みせすががき
)
の賑かさ、河東、薗八のしめやかさ。これを今日の吉原に見る事は出来ぬ。
浅草風土記
(新字新仮名)
/
久保田万太郎
(著)
袿(しかけ)の例文をもっと
(1作品)
見る
“袿”の解説
袿(うちき、うちぎ)は、公家装束を構成する着物の一つである。主に女性の衣だが、男性が中着として着用する場合もある。
一枚の上着を指す場合と、何枚も重ねて着用した場合を指すとがある。
一枚の上着の場合は「小袿(こうちぎ)」・「表着(うわぎ)」・「打衣(うちぎぬ)」。2に記述。
何枚も重ねて着用した場合は「重ね袿(袿姿)」。3に記述。
禄(下賜品)として「大袿」がある。裄・丈などが大きいもので、着用する時には仕立て直す。
(出典:Wikipedia)
袿
漢検1級
部首:⾐
11画
“袿”を含む語句
小袿
袿姿
袿衣
小袿衣
大袿
笹袿
袿袴
袿襠
“袿”のふりがなが多い著者
紫式部
室生犀星
久保田万太郎
谷崎潤一郎
山川方夫
吉川英治
長谷川時雨
徳田秋声
中里介山
与謝野晶子