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袿
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うちき
ふりがな文庫
“
袿
(
うちき
)” の例文
女は、几帳の上からやにわにいちばん大きなノミを取ると、人形の頭に突き立て、
袿
(
うちき
)
の袖を振って
根
(
こん
)
かぎりの力でそれを打った。
菊
(新字新仮名)
/
山川方夫
(著)
金銀の織り出しや刺繍のある
袿
(
うちき
)
の類もよく似合うが、濃い緑色や柿色の素襖、水干、狩衣の類、白無地の小袖、大口等も実によく似合う。
陰翳礼讃
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
そして、よく見ると、父がすわっているあたりに、むかし母が身に着けていた
袿
(
うちき
)
や、
単衣
(
ひとえ
)
や、小袖や、さま/″\な衣裳が取りちらかしてあるのであった。と、突然父が
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
“袿”の解説
袿(うちき、うちぎ)は、公家装束を構成する着物の一つである。主に女性の衣だが、男性が中着として着用する場合もある。
一枚の上着を指す場合と、何枚も重ねて着用した場合を指すとがある。
一枚の上着の場合は「小袿(こうちぎ)」・「表着(うわぎ)」・「打衣(うちぎぬ)」。2に記述。
何枚も重ねて着用した場合は「重ね袿(袿姿)」。3に記述。
禄(下賜品)として「大袿」がある。裄・丈などが大きいもので、着用する時には仕立て直す。
(出典:Wikipedia)
袿
漢検1級
部首:⾐
11画
“袿”を含む語句
小袿
袿姿
袿衣
小袿衣
大袿
笹袿
袿袴
袿襠