“袿衣”の読み方と例文
読み方割合
うちぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼女は指を袿衣(うちぎ)の袖にかくしてそっと顔の濡れをたたいた。澄みきった女の覚悟を姿に描いて退がりかける容子である。後醍醐は、狼狽(ろうばい)された。
さきに登子を乗せ、高氏もすぐ鐙(あぶみ)を踏む。登子は、かいどりを被衣(かつぎ)にした。袿衣(うちぎ)なので、横乗りに、自然、鞍つぼの良人に甘えたような姿態(しな)になる。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
将門は、彼女の袿衣(うちぎ)の襟あしから、久しくわすれていた都人の白粉の香を嗅ぎとって、何もかも、忘れていた。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)