“うちぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
83.9%
袿衣12.9%
3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すらりとした姿で、髪はうちぎの端に少し足らぬだけの長さと見え、すそのほうまで少しのたるみもなくつやつやと多く美しく下がっている。
源氏物語:48 椎が本 (新字新仮名) / 紫式部(著)
さきに登子を乗せ、高氏もすぐあぶみを踏む。登子は、かいどりを被衣かつぎにした。袿衣うちぎなので、横乗りに、自然、鞍つぼの良人に甘えたような姿態しなになる。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すすきすらあまりえない、古塚の中から、真白まっしろうちぎを着て、九尾きゅうびに見える、薄黄の長い袴で玉藻たまもまえが現われるそれが、好評であったので、後に、歌舞伎座で、菊五郎が上演しようとし
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)