“袿姿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うちぎすがた60.0%
うちかけすがた40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこの柱の所にいた女房などもただあわてるだけでおじけ上がっている。几帳より少し奥の所に袿姿うちぎすがたで立っている人があった。
源氏物語:34 若菜(上) (新字新仮名) / 紫式部(著)
中宮の留守のために裳もつけず袿姿うちぎすがたで立っているのは、いかにも不調和で口惜しい
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
少し乱れた髪をそのままにして部屋着の袿姿うちかけすがたで笛を懐しいに吹きながら座敷をのぞくと、紫の女王はさっきの撫子が露にぬれたような可憐かれんなふうで横になっていた。非常に美しい。
源氏物語:07 紅葉賀 (新字新仮名) / 紫式部(著)
袿姿うちかけすがたの立派なお写真を見て、式に伺われなかったのを残念がりました。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)