“呼留”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よびと72.7%
よびとめ18.2%
よびとゞ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あとじさりに、——いま櫛卷くしまきと、島田しまだ母娘おやこ呼留よびとめながら、おきな行者ぎやうじや擦違すれちがひに、しやんとして、ぎやくもどつてた。
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
其門前にて「イヨ谷間田君、手掛りがあったらきかせて呉れ」と呼留よびとめたるは彼の大鞆なり大鞆は先刻宿に帰りてより所謂いわゆる理学的論理的に如何なる事を調しらべしや知らねど今又谷間田に煽起おだて
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
りょうの馬車を認め目科はれを呼留よびとゞめてず余に乗らしめ馭者ぎょしゃには「出来るだけ早くれ、バチグノールのレクルースまち三十九番館だ」と告げ其身も続て飛乗りつ只管ひたすらうませかたてたり
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)