“輛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りょう72.7%
りやう9.1%
りよう9.1%
くるま6.1%
だい3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また幼い子どもらや、その乳母などは、車一りょうに、七、八人ずつ乗せ、それを幾輛もつらねて、京都の町々を引き廻しにしてさらした。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とく國府津こふづどまりはこが三四りやう連結れんけつしてあるので紅帽あかばう注意ちゆういさいはひにそれにむとはたして同乘者どうじようしや老人夫婦らうじんふうふきりですこぶすいた、くたびれたのと
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
はるさくらにぎわひよりかけて、なき玉菊たまぎく燈籠とうろうころ、つゞいてあき新仁和賀しんにわがには十ぷんかんくるまこと此通このとほりのみにて七十五りようかぞへしも、二のかわりさへいつしかぎて
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ガタリ、ガタリと重いくるまの音が石高路いしだかみちに鳴つて、今しも停車場通ひの空荷馬車が一臺、北の方から此村に入つた。荷馬車の上には、スッポリと赤毛布を被つた馬子まご胡坐あぐらをかいてゐる。
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
と一言掛けて、発奮はずむばかりに身をひるがえすと、そこへ、ズンと来た電車が一だい目前めさきへカラカラとつかりそうなのに、あとじさりにされ、圧され、あおられ気味に蹌踉々々よろよろとなった途端である。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)