“車輛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゃりょう66.7%
くるま16.7%
しゃりん16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一団の塊まりはばらばらにほごれて点となる。点は右へと左へと動く。しばらくすると、無敵な音を立てて車輛しゃりょうの戸をはたはたと締めて行く。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
楊樹のかげを成しているところだ。車輛くるまが五台ほど続いているのを見た。
一兵卒 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
その中でも、どうしたものか、車輛しゃりんの放射状になった軸の一つにその男のだけが、ぶら下っていた。源吉は、のぞき込むように見て、思わず「わッ!」と叫ぶと、よろよろっと蹌踉よろめいて仕舞った。
鉄路 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)