りやう)” の例文
とく國府津こふづどまりはこが三四りやう連結れんけつしてあるので紅帽あかばう注意ちゆういさいはひにそれにむとはたして同乘者どうじようしや老人夫婦らうじんふうふきりですこぶすいた、くたびれたのと
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
機関車の後には、四りやうばかりの無蓋むがいトロッコが連結して、その四台のトロッコには、米俵や、野菜や、郵便や、塩叺しほがますが積み込まれて、山へ行く営林署の樵夫きこりが五六人、寒さうに俵に腰をかけてゐた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
米国の戦時通信記者として名高いゼエムス・バアンス氏が、今度の戦争の当初、白耳義ベルジユームにゐた折の事、ある日ブラツセルの市街まち徜徉ぶらついてゐると、前方むかうから独逸の自動車が一りやう風を切つて飛んで来た。