“きみか”の漢字の書き方と例文
語句割合
君香100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分のところに渋皮のけた貰いっ子をしましてね、それが君香きみかといって後に舞妓まいこで鳴らしました、そいつを九条家の島田左近様に差上げまして、それが縁で島田様に取入り、そのお手先をつとめて
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
君香きみかさん、さ、行こ。阿呆らしい。こんなわからず屋、相手にしたって、仕様あらへん」
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
彼がその女、——名は君香きみかといった——にあったのは昨夜が二度目であった。最初彼女がオランダ屋敷へおもむく列の中にいたのをちらと通りで見た時、彼は実に撃たれたように驚いたのであった。