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疎林
ふりがな文庫
“疎林”の読み方と例文
読み方
割合
そりん
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そりん
(逆引き)
白馬は
疎林
(
そりん
)
の細道を西北へ向ってまっしぐらに駆けて行った。秋風に舞う木の葉は、鞍上の
劉備
(
りゅうび
)
と
芙蓉
(
ふよう
)
の影を、
征箭
(
そや
)
のようにかすめた。
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
玉川に遊ぶ者は、
路
(
みち
)
世田が谷村を
経
(
へ
)
ん。東京城の西、青山街道を行く
里余
(
りよ
)
、平岡
逶迤
(
いい
)
として起伏し、
碧蕪
(
へきぶ
)
疎林
(
そりん
)
その間を
点綴
(
てんてい
)
し、鶏犬の声相聞う。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
この淋れた町の、しかもはずれにあるその測候所の窓からは、人家は勿論耕地も見えず、ただ荒れた原野の向うに、落葉松の
疎林
(
そりん
)
が見えただけであった。
ツンドラへの旅
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
疎林(そりん)の例文をもっと
(26作品)
見る
“疎林”の解説
疎林(そりん)は樹木の枝・葉の密度が薄い森林のことを指す。通常の森林であれば連続して影が作られるが、疎林では太陽光が木々の間から、地面まで差し込んでくる。
疎林が成立するのは、植物の生育条件としてよくない点がある場合であることが多い。たとえば土壌の栄養分が乏しく、乾燥、酷寒、強風などの厳しい気候、あるいは樹木を傷める動物や昆虫などにさらされている場合である。
例えば、樹木のまばらな亜寒帯のタイガ、熱帯のサバンナなどがある。
(出典:Wikipedia)
疎
常用漢字
中学
部首:⽦
12画
林
常用漢字
小1
部首:⽊
8画
“疎”で始まる語句
疎
疎々
疎遠
疎開
疎忽
疎髯
疎漏
疎隔
疎懶
疎外
“疎林”のふりがなが多い著者
徳富蘇峰
田畑修一郎
亀井勝一郎
下村湖人
吉川英治
梅崎春生
小熊秀雄
中島敦
林芙美子
菊池寛