“疎開”の読み方と例文
読み方割合
そかい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
所謂いわゆる疎開そかい生活をしていたのであるが、そのあいだ私は、ほとんど家の中にばかりいて、旅行らしい旅行は、いちども、しなかった。
(新字新仮名) / 太宰治(著)
東京から疎開そかいしてきたまま伊東に居ついているI小児科の院長は急いで注射したあとで、「六十パーセントまでは大丈夫ですが」といった。
親馬鹿入堂記 (新字新仮名) / 尾崎士郎(著)
その宝冠は、戦争のときから今まで、ずっと、いなかに疎開そかいしてあったんだが、それをこんど、うちへ持ってかえったんだ。
灰色の巨人 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)