“疎開先”の読み方と例文
読み方割合
そかいさき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
両親と弟妹ていまいの四人は、戦争中に疎開先そかいさき戦災せんさいにあって死に、東京で大学院学生兼助手をして残っていた、かれ左馬太だけが生き残っているのである。
金属人間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
昭和二十年十月一日から、だからかつて五反田の家から通っていた天現寺の小学校に、ぼくは今度は中学三年生として、疎開先そかいさきの二宮から片道二時間以上もかけて通学せねばならなかった。
煙突 (新字新仮名) / 山川方夫(著)
はは戦時中せんじちゅう、この時計とけい疎開先そかいさきっていって、こちらへかえると、時計屋とけいやへみがきにしたこと、そして、それがなかなか手間てまどるので、ちちさい三さいそくにいったことなど、おもしました。
時計と窓の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)