“戦災”の読み方と例文
読み方割合
せんさい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
両親と弟妹ていまいの四人は、戦争中に疎開先そかいさき戦災せんさいにあって死に、東京で大学院学生兼助手をして残っていた、かれ左馬太だけが生き残っているのである。
金属人間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
たぶん戦災せんさいのなごりであろうか、なにかのこわれた金物かなものが、みちまっているのです。
考えこじき (新字新仮名) / 小川未明(著)
道子みちこはゝのみならずちゝはかも——戦災せんさい生死不明せいしふめいになつため、いまだにてずにあることかたり、はゝ戒名かいみやうともならべていしつてもらふやうにたのみ、百円札ひやくゑんさつ二三まいかみつゝんでした。
吾妻橋 (新字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)