“苔香園”の読み方と例文
読み方割合
たいこうえん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
隣に見えるのが有名な苔香園たいこうえん、あすこの森の中が紅葉館、このすぎの森がわたし大好きですの。きょうは雪が積もってなおさらきれいですわ
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
いつ苔香園たいこうえんとの話をつけたものか、庭のすみに小さな木戸を作って、その花園の母屋おもやからずっと離れた小逕こみちに通いうる仕掛けをしたりした。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
ちょっと倉地の事を思っただけで、歯をくいしばりながらも、苔香園たいこうえんの表門からそっと家を抜け出る誘惑に打ち勝った。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)