梟木きょうぼく)” の例文
骨ヶ原の刑場に近づくと、街道に面した梟木きょうぼくの上に、刑死して間もないような老婆の首がかけられていた。
蘭学事始 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
重ね重ねの悪業を重ねた汝じゃから、有司の手によって身を梟木きょうぼくに晒され、現在の報いを自ら受くるのも一法じゃが、それでは未来永劫、焦熱地獄の苦艱くげんを受けておらねばならぬぞよ。
恩讐の彼方に (新字新仮名) / 菊池寛(著)